設置場所と搬入経路だけは確認すべし
広いお家でも設置できる最大サイズと搬入経路は確認しておきましょう。特にマンションの場合は、置き場所よりも入口ドアなどの搬入経路に注意が必要です。近くにはコンセントも必要になります。
製品はダンボールにパッケージされて届きますから、搬入経路は実際のサイズよりも最低でも8cm程度をプラスした余裕が必要です。
容量は大きめを!大きくても電気代は変わりません
最近の大型冷蔵庫の標準サイズは550L~600Lですが、冷蔵庫の場合、一人暮らしでもこれより大きなサイズ(650Lクラス)でも無駄にはなりません。
容量が大きくなったからといって電気代は高くなりません。大きいほど冷気の運用効率が良く、中にほとんど物がなくても、その分自動的に運転を控えてくれます。
大容量でも電気代が変わらないくわしい理由はこちらの記事で紹介しています。
省エネ・節電効果で社会貢献
年中つけっぱなしの冷蔵庫は一般的な家電製品の中でもっとも電気を使いますが、10年前の冷蔵庫に較べ、現行品は電力使用量が7割も削減されています。金額にすると、年間でおよそ12000~14000円位の差がつくことになります。
省エネ性能が優れていることは、電気代だけでなく電力資源の保護にも貢献することになります。実際の電気代の計算の仕方はこちらの記事で紹介しています。
フレンチドアを選んでおけば間違いなし
ドアはフレンチタイプ(観音開き)が主流で、そのタイプを選んでおけば間違いありません。どんな置き場所でも不自由なく使え、一度に全開しないので冷気も逃げにくくなります。
ドアの素材はガラスタイプが主流です。汚れが拭き取りやすかったり、傷がつきににくいだけでなく、デザイン性にも優れ、あえて金属製のドアを選ぶ理由はありません。
冷凍室が真ん中の方が使いやすい
一番下の段は、食材を出し入れするのに屈まなければならないので、使用頻度の高い引出が真ん中に配置されていると使い勝手が良くなります。そこで中央を野菜室にしたタイプがあるのですが、大きな野菜室が中央を占め、よく使う製氷室や高速冷凍室まで下になるスタイルは、普段の生活には明らかに不便です。
特別冷凍室は食材のVIPルーム
最近のモデルはほとんどが、冷凍室を進化させた特別冷凍室を別に備えています。基本的には、これまでの冷凍室より冷却能力を高める事により、より急速に冷凍させてうまみを閉じ込めたり、熱いままの食材を入れられる、などの付加価値があります。冷凍食材のVIPルームといったところでしょうか。
冷蔵庫は開けた時に冷気が一気に逃げてしまうので、幾つかに分割してある方が温度変化が少なく、食材が傷みにくかったり、電気代の節約にもなります。
庫内の棚には工夫が欲しい
単に高さを変えられるだけの庫内の棚は、ほとんど動かすことがありません。動かすためには食材を一旦移動する必要があり、その手間を考えると実質的に出来ないのです。
庫内のスペースをより有効に使うためには、棚を前後に動かせたり、左右で高さを変えられるような工夫があった方が断然有利です。
チルドとパーシャルの使い分け
冷蔵庫の説明で、チルドとパーシャルはよく出てくる用語ですが、これらは、冷蔵室より低く。冷凍室より高い庫内温度を指します。メーカーにより温度の設定などは違いますが、今ではどちらも標準装備です。
庫内温度による適する食材
チルド |
固形乳製品(ヨーグルト・生クリームなど)・発酵食品(納豆・漬物など)・生麺類・練製品など |
パーシャル |
新鮮な状態を保ちたい生肉・魚介類・生ハムなど |
パーシャルフリージング(微凍結)を使うと・・・
食材の組織を傷めないため、美味しい状態を保てます
保存するだけなら凍らせてしまえばいいのですが、一度凍らせてしまうと食材の組織が変化したり破壊されたりします。一旦凍らせたお肉を解凍しても、凍らせる前のお肉と同じ味には戻りませんが、微凍結状態ではほとんど組織が傷まないので、食材の本来の味を損ないにくいのです。
解凍が要らないので、調理が楽になります
解凍しなくても調理できるので、調理時間が短縮されるだけでなく、生の状態より切りやすく調理が簡単になります。
薄切りのお肉や生ハムなども、凍らせてしまうと簡単には一枚一枚をはがせませんが、微凍結状態では手で簡単にはがせます。
カレーやクリームソースなど半固形の食材は、微凍結で保存すれば小分けしなくても、欲しい量だけをスプーンですくって取り出すことができ、手間がかかりません。
また、フルーツやヨーグルトは、微凍結するだけででデザートにもなります。