洗濯機の洗浄能力を探ってみる

洗濯機の基本は洗う力です。誰もが洗濯機の洗浄能力に関心を持ちます。だからこそ、ドラム式よりタテ型が愛用され続けているともいえます。

洗濯機を変えたからといって、今まで落ちなかった汚れが劇的に落ちるわけではありませんが、ここでは、洗濯機の洗浄能力について考察してみたいと思います。

どうすれば汚れが落ちるか

普通に考えれば、洗濯物の汚れ落ちを良くすのに、以下のような方法が考えられます。

  • 大量の水や強力な洗剤を使う
  • 洗濯物に強い力をかけ、揉みまくる
  • たっぷり時間をかけ、何回も洗う

これままじゃ昭和初期ですが、基本的にはその進化系で、現代では

  • 洗剤の効果を高める(洗剤を泡状にしたり温度を上げる)
  • 洗濯水の循環を良くする(洗濯水を浴びせかけたり吹き付ける)
  • 洗濯物を効率よく動かす(方向を変えたり浮かせたりする)
  • 保温したままつけおきする(温かい洗濯水に長く浸し汚れを分解する)

のような方法で洗浄能力を高める工夫がされています。そして、これらをどのようなメカニズムでどのように組み合わせるか、が各社の洗浄能力に対する取り組みだといえます。

とはいえ、使う水の量などの運転コストや洗濯時間との兼ね合いがあり、また強い力が加わるほど衣類にかかる負担も増しますから、どんな方式を取るにしても限界があります。

そういう意味では、物理(洗濯機)より化学(洗剤)の力に期待がかかります。

洗浄能力にはそれほどの差はないのかも・・・

洗濯したあとの衣類の臭いが気になったり、ゴワゴワ感がでる場合、洗浄能力よりも「洗濯やすすぎに使っている水の質」と、その後の「乾燥方法と乾燥度合い」による所が大きいように思います。

乾燥機を使わない場合は、物干し場所の環境にも随分影響されます。天気の良い日に空気の綺麗な所で干すのが一番ですが、居住環境によってそれが叶わないことは多いものです。環境が良くても花粉やPM2.5の影響は受けます。

お風呂の残り湯で洗濯する場合、備長炭フィルターなどを使って取り込むホースのフィルター能力を高めることも有効ですが、洗濯槽の汚れが臭いの原因になっていることも少なくありません。

「洗う」という性能にももちろん差があるはずですし、洗濯機を変えたら汚れ落ちが良くなったり衣類が傷みにくくなった、という事もあるでしょう。しかし、汚れを落とす方法にそれほど多様性がない以上、同世代の製品なら実質的にそれほど差はないのかも知れません。

そういう意味では、洗濯物の取り出し口の形状や高さ・自動洗濯コースの種類や操作ボタンの位置などの使い勝手と、洗濯機自体を綺麗にする自動おそうじ機能の優劣などが洗濯機選びの重要な要素といえます。

自動洗濯コースにもほとんど差がありません

洗濯機の自分にあった洗濯コースがあるかどうか、が気になるかもしれません。洗濯スタイルは人それぞれ千差万別なので、ある人にとっては重要なコースなのに、人によっては使わないコースもあるわけです。

コースとして登録されていなくても、洗う時間やすすぎ回数など、ほとんどの項目は簡単に調整が可能です。それらをボタン一つで設定するのがコースで、コースにないからといってその方法で洗濯が出来ないわけではありませんし、設定した内容を記憶させておくこともできます。

各社の洗濯コース一覧(洗濯のみ)

ドラム式
日立 パナソニック 東芝 シャープ  AQUA
標準 おまかせ(2種) 標準 標準 標準
お気に入り わたし流 メモリー わが家流 自分流
すすぎ1回 すすぎ1回   すすぎ1回 すすぎ1回
おいそぎ スピード  スピード 時短 おいそぎ
念入り どろんこ ザブザブ/念入り 念入り 念入り
温水ミスト つけおき つけおき(3種)   つけおき
  おうちクリーンング おしゃれ着 おしゃれ着 ゆったり
柔らか ソフト 柔らか 柔らか  
毛布 毛布 毛布 毛布 ふとん毛布
ナイト ナイト おやすみ    ナイト
タテ型
日立 パナソニック 東芝 シャープ  AQUA
標準 おまかせ 標準 標準 標準
お気に入り わたし流 メモリー わが家流 自分流
すすぎ1回 すすぎ1回   すすぎ1回 すすぎ1回
おいそぎ スピード スピード 時短 おいそぎ
ナイアガラすすぎ パワフル 念入り ガンコ汚れ 念入り
つけおき   つけおき(3種)   つけおき
手造り おうちクリーンング おしゃれ着 おしゃれ着 ゆったり
毛布 毛布 毛布 毛布 ふとん毛布
ナイト ナイト     ナイト

こうしてみると、どの洗濯機も一般的なコースは搭載されており、個別の調整も簡単になっているので、選択コースでの優劣はほとんどない、と考えていいでしょう。

つけおき系はメーカーによって取り組みが違うようですが、コースとしてつけおきがなくても、洗濯を開始するまでの時間を設定する方法で実現できるので、それほど大きな問題ではありません。

しかし「つけおき洗い」は、黄ばみ等を落とすのには一番有力な方法であるのは間違いありません。東芝の様につけおき・温か洗い・Ag+ホットつけおきと3種類ものつけおきコースを装備しているものもあります。

標準コースでの洗濯時間の比較(洗濯のみ)

基本的にはどれも全自動なので、放っておけば洗濯ができますが、洗濯にかかる時間が重要な要素となる場合もあります。

ここでは乾燥機能を使わないものとして、単純に洗濯にかかる時間を比較してみましたが、洗濯機の容量などにも左右されるので、おおよその洗濯時間とご理解ください。

日立 パナソニック 東芝 シャープ AQUA
35分 32分 38分 38分 37分

乾燥に較べ、洗濯にかかる時間にはそれほど差がありませんが、パナソニックの洗濯する早さは際立っています。これは洗い始めるまでの時間が短いことが最大の要因だといえます。

いくら早くても汚れが落ちていなければ意味がありませんが、洗浄力に差がないのなら、早く洗えるに越したことはありません。



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