各社の主だったシリースの中から、おすすめできるシリースを紹介します。それぞれ小さなサイズのシリーズもありますが、これらは使用電力量が大きいため、手頃なサイズであってもおすすめしていません。
電力量が10kWh違うだけで、年間の電気代は約3000円程違ってきます。小型サイズは販売価格だけを見ていると安くても、電力量が50kW~100kWhも違いますから、電気代にすると年間15,000~30,000円もの差がついてしまうのです。
日立
X・G・S・Fの各シリーズがありますが、最上位のXは電動ドア・電動引出を装備しているほか、野菜室がフルオープンになっているなど、他のシリーズよりワンランク上という位置づけです。
X以外では、Gがガラスタイプのフレンチドア、Sがガラスタイプの片開き、Fが鋼板のフレンチドアという設定で、基本的にはドア構造の違いによる分類になっていますが、ランクが下がるごとに少しずつ低コスト化を図っているようです。
基本的にどのシリーズも、同社自慢の真空チルドルームや高さ変わるん棚は備えているので、設置場所を選ばないフレンチドアのGシリーズで十分な気もしますが、日立を選ぶならやはり最上位のXシリーズが欲しいですね。
おすすめ | ||
X シリーズ | X シリーズ | |
G シリーズ | G シリーズ | |
S シリーズ | S シリーズ | |
F シリーズ | F シリーズ |
パナソニック
主だったところで、WPV・XPV・PV・Vの4シリーズがあります。WPVはラグジュアリーモデルで価格も飛び抜けていますが、電動で引出が開く「タッチアクセス」がついている以外はXPVと機能的に同等です。
XPVとPVの違いは、機能的にはナノイー(微粒子イオンによる除菌・除臭機能)が、光Ag(バイオ除菌)にランクダウンしているくらいで、他に差はありません。むしろXPVがダーク系のプレミアムカラーなのに対し、PVはスノーホワイトとシャンペンゴールドの白系2色なので、色目の好みが分かれるのかもしれません。
Vは標準クラスで、同社のイチオシである微凍結パーシャルルームが普通のチルドルームになってしまっているのが大きな違いです。PVより更に2~3万円安くなりますが、パナソニックを選ぶならXPVシリーズかPVシリーズがおすすめです。
おすすめ | ||
WPV タイプ | WXP タイプ | |
XPV タイプ | XPV タイプ | |
PV タイプ | PV タイプ | |
V タイプ | V タイプ |
三菱
上位クラスのWXシリーズと標準クラスのJXシリーズ(片開きはB)があります。他にもスタンダードクラスのRや小型シリーズがありますが、消費電力量が随分違うのでおすすめできません。
どちらのシリーズも氷点下ストッカーやタッチDeアシストなどの機能はフル装備で、フレンチドアタイプはどれも自動でドアの閉まるオートクローザー機能を装備しています。WXがガラスドアなのに対し、JXが金属ドアになっているのが大きな違いです。
JXには動くん棚を装備した装備したモデルがありますが、475Lや片開きタイプには動くん棚はついていません。また、装備していても最上段だけなので、あえて選択するほどではないかもしれません。
三菱の冷蔵庫は容積率が比較的高いのも評価でき、WXシリーズかJXシリーズのフレンチタイプがおすすめですが、ドアに埋め込まれたタッチパネル式の設定部分が少し目障りなのが気になります。
おすすめ | ||
WX シリーズ | WX シリーズ | |
JX シリーズ | JX シリーズ |
シャープ
シャープを選ぶ場合は、ドアをフレンチタイプにするか、どっちもドアにするかが最初の選択になります。どっちもドアはフレンチドアとはまた違った使い勝手の良さがありますが、フレンチドアタイプにはどれもオートクロースドア機能が装備されています。
レイアウト的には、冷凍室が大容量のメガフリーザータイプと標準タイプがあります。メガフリーザーのGTシリーズは、その分野菜室がハーフサイズになっているので、一人暮らしや料理がする機会が少ない場合にはいいかもしれません。
GTシリーズには「新鮮極み冷凍」や「4切り名人」などの機能がフル装備されていますが、野菜室が小さな事がネックになるように思います。
GFシリーズとXFシリーズはどちらも野菜室と冷凍室が標準的なタイプで、GFからいくつかの機能を省いた廉価版がXFになります。
シャープは全体的に消費電力量が高めなので、下のクラスを選択する場合、よく電力量を調べた方がいいでしょう。
おすすめ | ||
GT シリーズ | GT シリーズ | |
GF シリーズ | GF シリーズ | |
XF シリーズ | XF シリーズ | |
どっちもドア | どっちもドア |
東芝
FM・FV・FCの各シリーズがあります。最上位のFMはハイグレードなプレミアムデザイになっている他は、FVとほとんど差がありません。FMには唯一Ag抗菌野菜ボックスという機能が装備されているのですが、カタログからもその機能の価値が伝わってこないのが残念です。
タッチオープンなどの機能はどのクラスも装備していますが、標準クラスのFCになると、ツイン速鮮チルドが普通のチルドルームになり、すこしグレードが下がってしまうので、選ぶならFVシリーズをおすすめします。
東芝はどのモデルも真ん中が野菜室になっているので、野菜室の位置を重視するならもっとも豊富な選択肢がありますが、野菜室に押されて他の引出が若干使いにくくなっているように思います。ちょっと氷が欲しい時でも屈まなければなりません。
また、ドアの埋め込まれたタッチパネルも少し操作性が悪いように感じます。
おすすめ | ||
FM シリーズ | FM シリーズ | |
FV シリーズ | FV シリーズ | |
FC シリーズ | FC シリーズ |