日立 ビートウォッシュDX/DVシリーズ
タテ型洗濯機では水をたっぷり使っえるので、単純な構造でもドラム式よりずっと綺麗に衣類を洗うことができます。
問題は乾燥機能をどう考えるかですが、構造上乾かすことには不向きなタテ型では、乾燥機能はおまけ程度に考えるべきです。それまで乾燥機を使ったことがなければ、それで十分のような気がするかもしれませんが、ドラム式の乾燥に慣れると、タテ型乾燥機の乾燥では満足できなくなります。
ですから、タテ型洗濯機を選ぶ場合、基本的には洗濯脱水の後は外干し(部屋干し)し、梅雨時期や天気の悪い日が続くときは乾燥機能を使う、というスタイルになるかと思います。
十分な乾燥機能が必要な場合は、衣類専用乾燥機との併用がとても便利で、そのことは洗濯機の乾燥機能の記事でも述べていますが、衣類乾燥専用機の分野でも日立製は能力が高く、それがタテ型洗濯機で日立をおすすめする理由のひとつともいえます。
さて日立のビートウォッシュですが、全てにおいて標準以上の能力を持っている事はもちろんですが、特にナイアガラすすぎによる「すすぎ能力」が高いことが評価できます。水を上手に循環させ、上部からも水を降り注ぐナイアガラ方式は、洗浄時にも力を発揮します。
新モデルになり、おしゃれ着を洗えるデリケートコースとドライコースが加わったのも嬉しい限りです。これまでビートウォッシュには繊細な衣類を洗うためのコースがなく、それが少し不満でしたが、これで死角もなくなりました。
洗濯物の投入口が広く、洗濯槽も浅目で手が届きやすいなど、使い勝手の良さも魅力です。ほぐし脱水機能で洗濯物の絡まりも少なくなっています。(どういうわけか10kgモデルだけ若干高さが高くなっていて、背の小さい方にはすこし高く感じるかも知れません)
フラットで高級感のあるガラストップデザインのふたも、手入れがとても楽で好感が持てます。慣れれば問題ないのかも知れませんが、蓋は折りたたみ式より一枚ものの方が直感的に扱え、慌てて手を挟んだりという心配がありません。また、蓋はアシスト機能つきなので開け閉めが楽で、バタンと大きな音を立てることもありません。
どのモデルもしっかりとつけおきコースをサポートしていますが、乾燥機能つきのDX/DVDタイプは温水機能がついているので、黄ばみにもより強くなっています。
最上位のBW-D110Aは操作も唯一タッチパネル方式を採用し、自分のお気に入りコースを3つまで登録できるようになっていますが、それよりシングル毛布2枚まで洗えるの11kgという大容量が魅力です。少し幅は取りますが、せせこましさがなく広々とした感じは、洗濯が楽しくなりそうです。
洗濯後の洗濯槽の自動おそうじ機能も、すすぎいだ後の残り水ではなく真水を使いますから、他社に較べ汚れが残りにくいといえます。ただし、水の量は1回あたり7Lほど余計に必要なりますが、金額にすれば1回あたり1.7円ということですので、心配には及びません。
底の回転盤が大きく隆起しているため、タテ型でも乾燥時に衣類を舞い上げることができ、乾燥能力もタテ型にしては高めです。水冷除湿機能もついているので、衣類から出た湿気も素早く取り除き、外に湿気が湧き出すこともありません。
タテ型なのに、除菌除湿コースや花粉コースを備えていることからも、乾燥能力が高い事がわかります。
乾燥機能を必要としないなら、全自動洗濯機のビートウォッシュという選択もあります。洗濯に関しては温水機能がないくらいで、ほとんど同じ能力があります。
価格差をどう考えるかですが、十分とはいえなくとも、それなりに能力の高い乾燥機能があるだけでなく、一枚ふたでデザイン的にも一歩抜けている乾燥洗濯機の方が魅力的なのは間違いありません。
日立 ビートウォッシュDX/DVシリーズ | |||
洗濯11kg (乾燥6kg) 2色 | BW-DX110A | BW-DX110A | |
洗濯10kg (乾燥5.5kg) 1色 | BW-DV100A | BW-DV100A | |
洗濯9kg (乾燥5kg) 2色 | BW-DV90A | BW-DV90A | |
洗濯8kg (乾燥4.5kg) 2色 | BW-DV80A | BW-DV80A |
幅 | 奥行 | 高さ | |
11kg (DX) | 650 mm | 645 mm | 1040 mm |
10kg (DV) | 610 mm | 635 mm | 1060 mm |
9kg (DV) | 610 mm | 635 mm | 1040 mm |
8kg (DV) |
コメント
他のメーカーの冷蔵庫、、、